日本の伝統文化である伝統工法で建てられた古民家。
立派な柱や梁、つるつるの漆喰壁、思い出の詰まった空間。
この心地よさは日本人の心に安らぎを与えてくれるのではないでしょうか。
私の設計する古民家再生は、ただ単に新しい設備に入れ替えるだけでなく、古い建具を再利用したり、土壁を再利用したり、時にはお客様に漆喰をDIYで施工してもらったりと、古民家の良さを残した提案をしつつ、古民家再生の過程も楽しみながらお客様が参加できるような再生を行います。
住めば住むほど味がでて愛着が湧く、
住む人と古民家が一緒に成長し、自然とも共存できる。
そんな古民家再生のご提案をします。
いなもり建築設計では、自然素材の使用も推奨はしますが、自然素材だけではなく、色んな材料のご提案をいたします。もちろん身体に害がない、小さなお子様にも安全安心な材料なのは大前提ですが、ポップに仕上げたい時はクロスも使用しますし、外壁のメンテナンスにお困りの方にはサイディングもご提案します。
自然材料にこだわりすぎる事によって、毎年のメンテナンスが苦になってしまったり、その事によってストレスになるくらいならば、お手入れの楽ちんな材料を選ぶ事も大切だと思います。
また、漆喰にしても、炭にしても、自然材料でも土には還らないものが沢山あります。一つ一つの材料のメリットデメリットをしっかり把握して取捨選択していただければと思います。
そしてその家に住む方にとって、一番最適な材料を適材適所でご提案いたします。
また古民家は、ほとんどの建物が建築当初から増築改築を繰り返している場合が多いです。その時はまず、その古民家の建築当初の姿を調査します。(図面がない事が多いので屋根裏に登ったり、床下に入って図面を作成いたします。)
その上で、無理な増築改築がされて、建物全体のバランスが悪くなっていないか、増築部分との屋根の取り合いで雨漏りがおこっていないか等を調査します。基本的には建築当初の姿が一番バランスがいい状態ですので、減築をご提案する事がよくあります。
そして構造に関しては、その古民家が筋交の入った構造なのか、基礎が石になっている石場建て工法(伝統工法)なのかによって耐震工事の方法を変えています。
そしていなもり建築設計では、お客様の参加型工事を薦めています。今人気のDIYで壁を塗ったり、床を貼ったりして、家づくりを一緒に楽しんでいただき、また自主的に参加していただき、我が家に愛着が湧くようにサポートしていきます。